2000/02/22

GAJAPAN 序論

二川幸夫 = 渋谷陽一 説


  GA JAPAN RO JAPAN
ボス 二川幸夫 渋谷陽一
特徴 こだわりの建築雑誌 こだわりの音楽雑誌
根本原理 モダニズム ロック
最近のリスペクト 妹島和世 椎名林檎
無視 ゼネコン(竹中以外) エイベックス
ポリシー 作家主義 アーティスト主義
定価 2400円 540円
入社倍率 2倍(?) 約1000倍



桂(以下K) けんちく雑誌は数あれど、もっともクリエイターあるいはクリエイター志望の学生たちに愛好されているのが、GAJAPANですな。 超スタンダード。これを読んでないとついていけなくなりますよ。

み江(以下M) ついていけなくなるっていっても同業者の飲み会の話題とかでしょ。わたしはまあべつにいいや。でも、けんちく家のアトリエの本棚には、必ずありますね。この雑誌。

ドラゴンボール状態

 そうそう。そろえると背表紙で‘1999’とか、発行年が浮き出る仕組みになってるから、ドラゴンボール状態(右図)。かといって、プロユースに応える雑誌かというと、そういうわけではないと思うんだけどな。

 けんちく家になりたいヒトが読むようにできてるよね。ようするにファンマガジン。けんちく家ファン雑誌なんだよ。けんちくファンじゃなくてけんちく家ファンなところがポイント。

  精神的な雑誌。実用ではなくてね。こだわりが強いのがまたいいんだ。編集サイドの趣向に合うけんちくしか扱わないからね。もっと言えば、けんちく写真家の第一人者であるところの二川幸夫氏のおめがねにかなったけんちくしか載せないという。メジャーであるかどうかよりも、作品のクオリティの高さを優先しているって言ってるし。表向きは。

 本題に入ろうよ。この雑誌はわかりやすくいうとけんちくの世界における・・・。

 そう、渋谷陽一御大ロッキンオンジャパンですね。間違っても歌謡曲系のハヤリもんは載らない「硬派な(笑)」ロック雑誌。何よりもボスのワンマンなところが似てるよね。

 両者ともボスキャラが前面に出てますね。インタビュアーとして紙面に登場するしね。

 あと共通するのは他のけんちく(音楽)雑誌とはちがうゼ!という意気込み。

 載せないアーティストがいるってことがこだわりの証明ですね。

 ロッキンオンジャパンがビジュアル系を載せないのと同様に、GAJAPANもゼネコン作品は載らないよ。竹中工務店はのぞくけど。

 ゼネコンはビジュアル系だったのか!じゃあ、竹中はSADSか?それともGLAY?

 そんなところかも。妹島和世は宇多田ヒカルで、隈研吾はDragonAshの降谷建志あたりでしょう。けんちく業界には別の時間が流れてるから40代半ばをすぎたオジサンも音楽業界の20歳にあたります。実業家が40代でも青年実業家って呼ばれるのと同じ。

 40代の青年代議士とかね。ともかく二誌とも商業主義は眼中にないってことですね。

 そいでもって「建築家登場」は「2万字インタビュー」。両方とも硬派を標榜するだけあって、傍目には「何マジになってるんだよたかが建築(音楽)じゃん」とつっこみたくなる場合も多。また、マニアックであるがゆえの同人性も高い。

 でもさあ。決定的に違うのが、表の下の方に書いてある項目。定価と就職希望者数

 うーん。

 けんちくは音楽と違って裾野がせまいからね。無理があるんじゃないの?音楽雑誌と比べるのは。

 でも他のマイナージャンルよりは、ポテンシャルはあると思うよ、けんちくは。オシャレってことになってるしさ。世間的には。『BRUTUS』でも、bookとかcinemaのコーナーにmusicと並列でarchitectのコーナーがあるんだよ。insectとかmineralなんてコーナーないじゃん。

 それはニッチが違うよ!(笑)insectは『ナショナル・ジオグラフィック』とかの担当だよ。売れてるんだぞこれ。けんちくなんかよりはるかに裾野が広いよ。けど確かにけんちくメジャー化傾向はあるよね。あと50年のうちにはマガジンハウス系以外の雑誌でもarchitectのコーナーができるんじゃないか?

 でもこんなページ作ったら、けんちくのオシャレじゃないところを暴いてしまうような気がするね。まちがいなく。



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