2002/06/14

GA JAPANかんそう

56号 [2002年5月6月]

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JDN56号表紙と目次→


M なんだかんだでおそくなりましたが、56号のかんそうでございます。

K 今回も少しずつ読んでいきますよ。でもその前にさくっと概要をみてしまいます。

M さあお手元にGA JAPANは用意しましたか?アーユーレデー? 

K 今回は巷のけんちく雑誌表紙ジャックちゅうのブルージュパヴィリオンが載ってます。

M GA JAPANはそこは一線を画して、なぜか「光の学校2」が表紙。

K 建築家登場に出てきた渡部和生さんのさくひんですね。彼はスタンドカラーで登場っす!

M うっす。ばりっと正装ですね。まさに襟を正してます。

K さて今回もユキオ節は出るのでしょうか、楽しみですね。しかし地味めラインアップですね。ごつい作品は全然載ってません。珍しいことです。

M そうですね。巻頭のイソさんの海外作品も古い建物のアプローチ改修だしな。あとは動物園の休憩所とか田舎の公民館といったパヴィリオン系。

K あとは医院とかアパートとか住宅。前田紀貞さんの住宅が前回に続けて登場。我々さいきんちょっとファンかも。大きい声じゃ言えませんがね。

M ま、でも全体的に地味なかんじですが、ひそかにGA広場が熱かったです。今後期待できそうな面白そうなネタがいろいろありましたね!


↓もくじみたいなもの…作品名からリンク先へとんでくだされ。コメントがついてるヤツは、気になった作品。

作品

ラ・カイシャ財団文化センターのアクセス/磯崎新 ●イソさんの新作
ブルージュ・パヴィリオン/伊東豊雄 ●各誌表紙ジャックちゅうのお菓子建築
光の学校2 太田看護専門学校/渡部和生
S//S(さめがい水の宿駅)/遠藤秀平 ●鯖けんちく
クリニック/ハウスN/小嶋一浩 ●医院建築。二階は不良のたまり場かしら?
高円寺南アパート/古谷誠章 ●デザイナーズマンションお家賃はいくら?
鶴崎工業高校機械科実習棟/首藤廣剛 ●まちがいなく、ドヤンキーの巣窟
三重町東営住宅/首藤廣剛
野毛山動物園ふれあいコーナー・休憩所/ワークステーション
FLATS A+B/二宮博+菱谷和子 ●本棚チェックさせてもらいました
堺の家/岸和郎 ●こんなステキハウスに住んでみたいものだよとマジでおもう
羽曳が丘の家/坂本昭
TANGO/前田紀貞 ●スシハウス、カメラマンの亡霊ハケーン1
CONOID/米田明 ●カメラマンの亡霊ハケーン2
連載

モダンストラクチャーの原型9/佐々木睦朗
東京・小説2/隈研吾
>建築家登場18/渡部和生 ●ユキオがマジメに建築について突っ込みを入れているがどうしたことか
 
GA広場 ●じつはこのコーナーが一番熱いかもしれません

方形プランと球面の融合から生まれる新世代ドーム/原広司+細澤治
ねじれと非軸組/新谷眞人
楕円回転体空間の意図/遠藤政樹+池田昌弘
列島リポート島根県・横須賀市・東京都
PC建て逃げ工法/高松伸+戸田建設九州支店
妹島+西沢が生み出したカナージュ/妹島和世+西沢立衛
グッゲンハイム トーキョー/ザハ・M・ハディド
ファックス建築批評  







けんちく雑誌かんそうもくじ

ぽむ企画トップ




各雑誌表紙ジャックちゅうのお菓子けんちく
ブルージュ・パヴィリオン/伊東豊雄
新建築 作品紹介→

02/06/14

パヴィリオンて何ですか?

M パヴィリオンパヴィリオンて言うけどさ、実際何なのですかね?

K とりあえず得体の知れないかんじの語感ですね。単語の日本語訳は東屋。

M 東屋…無理矢理訳してないか?この日本語の意味もよくわからん。

K ミースのバルセロナ・パヴィリオンは訳して「バルセロナ東屋」どうもよくわからない。

M 日本語の語感からすると違和感がありますねそれは。

K でもこのブルージュ・パヴィリオンは東屋くさいですが。

M なぜですか?

K や、なんとなく水の上でサワヤカで涼しそうだからです。東屋は風通しが良さそうですからね。イメージ的に。

お菓子けんちく

M ところで最初に載ってる図は何かのレシピですか?‘うさぎ肉のゼリー寄せ’とかそんな感じに見えますよ。

K お、このアクソメですか。網を板で挟んで成形、台に乗せてできあがり。わかりやすいですねー。このけんちくレシピ。

M なんだかホントにゼリー寄せみたいですねこの建物。型に寒天とお肉を入れて、冷やし固めて、お皿に載せて、できあがり、と。

K 次の‘Serpentine Gallery , Pavilion 2002’の模型はさらにお菓子っぽいですよ。

M お、これは初夏のさわやかな贈り物、鶴屋吉信の水菓子のようです。ちり〜ん。

K その涼しげな味わいが東屋というコトバの語感にマッチ。

M 名付けて‘お菓子系’けんちくです。

K じつはけっこう洋菓子ってけんちくですよね。土台つくったりさ。流し込んで養生したりさ。レイヤーとかドームとかあるし。

M そうそう。わたしゃレイヤーて言葉を菓子本で初めて知りました。

K ええこう見えてわれわれは「趣味はお菓子づくりでーす」とか抜かしてた10代を送っていましたからね。何でも聞いてください。

M 自重に耐えかねて崩壊したババロアとかよく作ったものですよ。あれで材料の強度とフォルムの関係ってやつを知ったね。わざと小麦粉のグルテン殺して粘りを押さえるなんちゅう材料学もやったし。

K ぽむはお菓子づくりを通して建築を学んだというのは過言。 

 


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スシハウス、カメラマンの亡霊ハケーン1
TANGO/前田紀貞

02/06/14

イヌハウス『BORZOI』新建築 作品紹介→

M じつは前田さんのさくひん、さいきん好きなんですよ我々。大きな声ではいえませぬが。

K ええ。前号に掲載された『BORZOI』というイヌハウスにちょっとやられちゃったね。

M なのでちょっと今月号のさくひんについて言うまえに、それについて触れておきます。

K できればGA JAPAN55号をひらけて下さると良いかも。

M これは千葉の勝浦に建てられた週末住宅なのです。

K なんでもクライアントは、ロシア貴族の間で人気を博した高貴な大型猟犬ボルゾイを飼っていて、そのイヌと週末を過ごすためのハウスが欲しいと。

M ロシア貴族の犬と2人で週末住宅かよ。実に変態くさい趣味のクライアントです。クライアントは「40代広告クリエイター(ほも)」と見た。

K そんなクライアントとおイヌ様にふさわしい、じつに傾いたナリのおうちですな。こういう難しいかたちのおうちは雨漏りの不安が常につきまといます。まあべつにいいとおもうけどね、趣味の家だから雨漏りくらい。

M ようするに金のかかった犬小屋ですからね。性能のことは言うだけ野暮です。

K そんなわけで、我々はこの『BORZOI』そして前田さんが気になって仕方がないのです。

次はスシハウス

M というわけで、今月号にもなんだか傾いたおうちが載ってます。ヤター!

K これは…お寿司やさんですね。ただのお寿司やではありませんよ。一日一組限定の寿司をふるまうお店です。

M またそういうクライアントかよ。お貴族さまを相手にお商売しているのですな。

K 今回もばっちり傾いてます。断面図やばいやばい。ハコが宙に浮いてます。

M ほほう。あ、154ページの写真やばいやばい。カメラマンの亡霊が宙に浮いています。

K こ、これはやばい!天下のけんちくグラビア雑誌GA JAPANどうしたことか。

 

カメラマンの亡霊ハケーン2
CONOID/米田明 たてものについてはコメント難しいので端折ります。

ああっまたみつけてしまいますた

M し、しかも『CONOID/米田明』の159ページにもカメラマンの亡霊が!

K こんどのやつは完ぺきに焦点が合ってますね〜。言い逃れできないです。




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じつはこのコーナーが一番熱いかもしれません
GA広場
02/06/14

□方形プランと球面の融合から生まれる新世代ドーム/原広司+細澤治
□ねじれと非軸組/新谷眞人
□楕円回転体空間の意図/遠藤政樹+池田昌弘
□列島リポート島根県・横須賀市・東京都
□PC建て逃げ工法/高松伸+戸田建設九州支店
□妹島+西沢が生み出したカナージュ/妹島和世+西沢立衛
□グッゲンハイム トーキョー/ザハ・M・ハディド
□ファックス建築批評

方形プランと球面の融合から生まれる新世代ドーム/原広司+細澤治

M おおおお!コレ何?モチですか?ふくらんでますよ。

K おおおお!正方形ドームだって。まさに切り餅ではないですか。

M でかいの?小さいの?唐突すぎて全然わかんねー。

K とってもステキなフォルムですよ。

M できあがりもこのCG通りにつるつるすべすべだといいなあ。継ぎ目とかなしで。

K すべての技術をこのすべすべ感を出すために注ぎ込んで欲しいすね。無駄に。

M ところでアテクシとっても顔が描きたくてたまらないんですが。描いてもいいですか。





GAに掲載された写真を勝手に取り込んで目と口を描きました。ダメですか?ダメだったらゆってください。別の顔にするので(ちがう)



K ああーやってしまいましたね。

M いつもいつもアバンギャルドなランドマークを都市にもたらす原センセイですからこのくらいのことはオウケイでしょう。これで文字通り、ドームは都市の顔です。




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楕円回転体空間の意図/遠藤政樹+池田昌弘

K お、これもなんだかスゴイぞう。フォルム。楕円回転体?

M しかも住宅?ラブホテル街の真ん中?

K さーて、施主はどういう方ですかねえ。こういうキワモノが好きなのは。

M ヤングじゃないな。多分年輩の方でしょう。子供が独立した後の趣味の家だ。

K あとは独身(ほも)かな。可能性としてありそうなのは。

M 若いカポォとかにはこういうお道楽をやる余裕はありません。

K しかし施工中の住宅のリポートに4ページも割いて、期待値の高さが伺えますねこりゃ。

M たぶんこの建物、数ヶ月後には『Esquire』『Memo』と表紙ジャックしてます。

K GA JAPANの表紙もありえます。




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列島リポート

●島根県/地方での設計者選定の実体と今後

M お、島根の話題ですよ。ハコモノ公共事業日本一!

K どのくらい熱いかはGA JAPANかんそう43号あたりを見てみてくだされ。執筆の脇田さんは我々のせんぱい。そんなに歳は離れてないよ。もう助教授だけど。

M どこの助教授?女子短大?いや…ちょっとツッコミ難いな好きでやってるとは思えないし。

K まあそれはともかく、このコラム、それこそツッコミ難いネタについてツッコんでいるようなのでちょっと見てみましょう。

M でも竹下さんがどうこう、という話ではないですよ。さくっと話をまとめてみましょう。

Q.なぜ島根ではけんちくのコンペが多いのでしょうか?

1.会社が無い
島根には会社が無いので建設業者もあんましいません。だから県内でいろいろ片づけていくのが難しいのです。談合したり癒着するにも、会社が無くっちゃできません。
不良やるにもゲーセンやカラオケ屋が無いから不良が出来ないみたいな話ですか?

2.けんちくオタクの行政マンがいる
なにやらそういう人がいるらしいです…。何事にもオタクの熱意は不可欠ですな。

3.昔からコンペ好き
地方のコンペが今みたいに一般化する前からやってて、それが結構うまくいってるからつづいてるみたいだよ。

M ちゅう感じです。

K なんだか特定のオタが行政マンにいるってのはわかるような気がしますよ。我々のサイトを見てる役人の人までいるっぽいし。

M なんでわかるかというと、アクセスログに‘.pref.shimane.jp’があったりするからですスミマセン陰険で。

●東京都/リニューアルされた東京タワー

K お、‘東京タワーかんそう’が載ってるじゃん。

M by本誌記者だけあって、新聞記事並に公式なかんじっすけど。

K われわれのかんそうはこちら。極私的タワーっすけど。

M でもけつろんは実は一緒です。「東京タワーは昭和ランドなのだ」。オウケイ?


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PC建て逃げ工法/大村ファッションカレッジの工事について/高松伸+戸田建設九州支店

M 建て逃げ。そして高松伸さん。うっかり工法とかじゃなくて戦法かなにかじゃないかと勘違いしてしまいそうですな。

K ‘マンション建て逃げ戦法/グランブルー三条柳馬場の工事について/高松伸+秋村組’(さんこうリンク)ってやつですね。あーちょっとはっきり言い過ぎたかしらん?

M ていうかこれが言いたかっただけです。気付いてしまってすみません。


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グッゲンハイムトーキョー/ザハ東京上陸ー/ザハ・M・ハディド

M ‘ザハ東京上陸’っていうサブタイトルがいいですね。‘ゴジラ東京出現’みたいで。

K いや実際そんなかんじだもんね。建物も本人も…なんて言ってないよ。

M お台場だから上陸なのだね。お台場は祭りっぽい建築がちょくちょくできますね。

K あれはゆっくり都市博やってるのです。

M なるほど。てことはそのうち博覧会名物であるところの「タワー」も建ちますか?

K 建たずにはおれないでしょう。もちろん時代を象徴する冠名がついてますよ。「ゼロエミッションタワー」とか「ヒーリングタワー」とか「ノーマライズタワー」とか。

M いやなタワーだ。そもそもタワーってもん自体がエコでも癒しでもないんですが。

K でも「夢の島」がアリだからね。名付けたもん勝ちです。



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